設備と作業工程

フレコンバックたちが、もう一度役立つまで

フレコンバックたちが、もう一度役立つまで

ーわたしたちは、一つひとつのフレコンバックを、ていねいに生まれ変わらせています。ー

ーわたしたちは、一つひとつのフレコンバックを、ていねいに生まれ変わらせています。ー

Step 1:搬入・一次保管

使い終えたフレコンバックたちの“再スタート”はここから。

飼料会社さまのもとへ自社トラックで伺い、使用済みのフレコンバックたちを回収します。パレット積みや網コンテナなど、出荷形態はお客様のご要望に合わせて対応可能です。搬入後は受入倉庫で一時保管され、出荷スケジュールに合わせて再生工程がスタートします。

  • 受入倉庫:2室
  • フォークリフト完備
搬入
保管

Step2:種類ごとの仕分け

一つひとつの個性を見極め、未来の使い方に合わせて仕分け。

フレコンバックたちの結束をほどきながら、状態を丁寧に確認し、種類ごとに手作業で仕分けします。同じように見えても、大きさ・材質・使用用途はさまざま。仕分けは次の洗浄・補修に向けた大切なステップです。

仕分け
仕分け

Step 3:洗浄

地下水×温水の力で、やさしく、しっかり洗う。

専用洗浄機で、1回につき25~30枚のバックを温水で約5分洗浄。夏は38℃、冬は42℃と季節に合わせて温度を調整し、油汚れなどをしっかり落とします。使用する水は地下水。洗浄後は自社設備で浄化し、再利用・排水を徹底管理しています。

  • 洗浄機:2台(工場棟内)
  • 浄化設備:処理能力50t
洗浄
洗浄
洗浄
洗浄

Step 4:乾燥

外側も、内側も、しっかり乾燥。

洗浄されたバックは、室温65℃の乾燥室で約1時間半、内部まで風を通しながら丁寧に乾かします。専用フックで吊るし、風を全体に行き渡らせることで、見た目だけでなく中まで清潔な状態に。

  • 乾燥室:2室(工場棟内)
乾燥
乾燥

Step 5:検品

次の現場でも安心して使っていただくために。

乾燥後、フレコンバックたちは外部と内部から検品されます。破れやロープ不良などをチェックし、使用可否を判断。お客様の検品基準に合わせて、必要に応じた補修を行います。また、基準規定外については有価物として処理いたします。

検品
検品

Step 6:補修

“もう一度使える”を実現する手仕事。

業務用ミシンで丁寧に縫製し、破損箇所を補修します。バックに合わせた素材を使用し、ロープや紐も交換。1枚ずつ心を込めて手直しすることで、再利用可能な状態へ。

補修
補修

Step 7:仕上げ

お客様の現場ですぐ使えるように。

洗浄・検品・補修を終えたバックたちは、お客様の用途に応じて結束たたみ、納品後すぐ使える状態で、次の現場へ向かう準備を整えます。

仕上げ
仕上げ

Step 8:出荷準備

ご希望の出荷形態にあわせて、きちんと準備。

パレット積みや網コンテナなど、お客様ごとの指定に沿って出荷の最終準備を行います。
再生されたバックたちは、自社トラックにて丁寧に輸送され、お客様の元へ。再び“安心・安全な飼料の運搬”という役割を担っていきます。

  • 出荷倉庫:フォークリフト完備
出荷準備
出荷準備

Step 9:出荷

フレコンバックたちの新しい現場へ。

再生されたバックたちは、自社トラックにて丁寧に輸送され、お客様の元へ。再び“安心・安全な飼料の運搬”という役割を担っていきます。

出荷
出荷

再利用できなくなった「フレコンバックたち」にも、次の役割を。

すべてのフレコンバックが、補修して現場復帰できるわけではありません。 お客様のご判断で「再利用せず処分」となったバックや、各お客様の補修基準に適さないバックたちもいます。
でも、私たちはそれらを「捨てる」のではなく、「新たな命を吹き込む」という選択をしています。

有価物処理用フレコンバックの再資源化について

お客様の有価物処理用コンテナから回収したフレコンバックたちの中で

  • お客様側で再利用不可と判断されたもの
  • 各お客様の補修基準に満たないもの(破れ・劣化が大きい等)

これらも「不要なもの」ではなく、「再資源化すべきもの」と考えています。

再生の流れ

これらのバックたちも、通常の再利用フローと同様に以下の工程を経ます。

  • 洗浄:通常のフレコンバックと同様、温水・地下水で丁寧に洗浄。
  • 自然乾燥:乾燥室ではなく、自然の風と時間でじっくりと乾かします。
  • 再生工場へ出荷:乾燥後は提携の再資源化工場へと出荷。粉砕・溶解などのプロセスを経て、衣類繊維・資材・プラスチック製品などへと生まれ変わります。

わたしたちの想い

フレコンバックは、単なる資材ではありません。大切に洗い、丁寧に直し、また誰かの現場で役立ってもらう。
その一枚一枚に、未来をつなぐ“命のリレー”があると、私たちは考えています。
「使い捨てずに、活かし続ける」
その想いを胸に、今日もフレコンバックたちと向き合っています。